新たな蓑作りの挑戦
博多区金隈ではお正月行事として、シュロ毛の蓑を纏った年長者が各家々にを来訪し、健康と福を招く神事が行われているそうです。この神事を司る「金隈の鳶の水保存会」は使用している蓑が痛み、作り手を探されていたそうです。福岡市からもご縁をいただき、我が「美奈宜神社おくんち保存会」に新たに奉製してほしいと正式に依頼されました。当保存会はシュロ蓑を奉製する技術を福岡市の伝統技術に活かすことができると、有り難くお受けしました。現在週3回の時間を作り、保存会一致団結で、シュロを編み込んでいます。
木の皮のシュロは大変固く、また獅子とは大きさも形も異なるため、保存会で議論を交わしながら懸命に制作に励んでいます。以前の金隈で使用されている蓑はシュロを張り合わせただけのものでしたが、今回は美奈宜神社の獅子と同様、編み込んで奉製するので、迫力のある蓑になりそうです。楽しみにお待ちいただければ幸いです。